王異(オウイ):私財をすべて投げ打って、馬超討伐を支援する

王異(オウイ)とは?

王異オウイは、趙昂チョウコウの妻で、知謀に優れた人物です。

私財をすべて投げ打って、馬超討伐を支援する

曹操ソウソウに敗れた馬超バチョウは、羌・氐族と手を結んで荒らしまわり、涼州刺史の韋康イコウを殺して冀城を奪います。

王異の夫である趙昂は、姜叙キョウジョ楊阜ヨウフ尹奉インポウらと共に、韋康の仇討ちのために馬超の討伐を計画します。

しかし、夫の趙昂は、馬超の配下には息子の趙月チョウゲツがいるために、討伐計画への参加を迷っていました。そこで、趙昂は妻の王異に相談します。

趙昂「わたしは、韋康の仇討ちの為に、馬超を討つ!
ただ、わたしの気がかりは息子が馬超の配下にいることだ。
馬超は、きっと息子を殺すだろう。どう思うか?」

夫の趙昂は、息子を気にかけますが、対して妻の王異は声を荒げて、

王異「息子のことはかまいません。
あなたが息子を気にかけて決断できないとおっしゃるのなら、わたしが先に死にましょう。」

と、韋康を殺した馬超を討つことが重要だと諭します。

王異の言葉に、趙昂は決心がつき、兵を挙げます。挙兵すると、妻の王異は私財をすべて投げ打って、馬超討伐を支援しました。

一方、馬超は自分に対して兵を挙げたと聞いて激怒して、趙昂が予想した通り、息子の趙月をすぐに処刑してしまいました。