卞氏(ベンシ):4人の曹操の子たちの実母

卞氏(ベンシ)とは?

卞氏は、曹操の側室です。曹操との間に、曹丕・曹彰・曹植・曹熊をもうけています。

4人の曹操の子たちの実母

216年、献帝から曹操は「魏王」の位を拝命しました。

魏王となった曹操は、魏王宮を建て、いよいよ自分の後継者を指名することになりました。

正室の丁夫人には男子の子がなく、妾の子であった曹昂は、戦死してしまっていました。

このとき、側室であった卞氏は、曹操の4人の男の子を産んでしました。

長子の曹丕、次男が曹彰、三男が曹植、そして四男が曹熊です。

詩人として秀でていた三男の曹植を、曹操は後継者にと考えていましたが、結果的には総合力の長男 曹丕に決まりました。

ということで、正室だった丁夫人は格下げとなり、かわりに卞氏が昇格して「魏王妃」となっています。

それにしても、武芸に秀でた三男の曹彰もいますし、卞氏の子はとても優秀な子が多いですね。

曹植を殺そうとした曹丕を必死の説得

220年、曹操が病で亡くなり、曹丕があとを継いで魏王となりましたが、弟の曹植・曹熊は任務地にこもったまま駆けつけませんでした。

曹丕は、出てこないことについて二人に責任を問うため、曹植・曹熊に使者を派遣します。

ところが、責任を問われることを恐れて、曹熊は首をつって自殺してしまいます。

卞氏は、子の曹熊が自殺してしまい、ひどく悲しんでいるところに、今度は三男の曹植が捕らえられ、処刑されそうなことを聞き、曹丕のもとに駆けつけます。

卞氏は泣きながら、

卞氏「おまえは血を分けた弟であることを忘れて、曹植を処刑してはいけません。」

母の卞氏は、子の曹植の命を助けてもらえるように、曹丕を必死の説得をして、曹植を救いました。

 

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