呉国太(ゴコクタイ)とは?
呉国太は、孫堅の正妻・呉夫人の妹で、第二夫人です。子には、孫朗、孫尚香がいます。
姉の呉夫人は、孫策、孫権、孫翊、孫匡を生んでいます。
呉国太 、姉妹で孫堅に嫁ぐ
孫堅の第一夫人は、呉夫人です。呉夫人は四人の男子を生んで、長男・孫策、次男・孫権、三男・孫翊、四男・孫匡です。
呉国太は、呉夫人の妹で、一緒に姉妹で孫堅へ嫁ぎました。嫁いだ呉国太は、孫堅の第二夫人として、子供を一男一女生んでいます。男子が孫朗で、女子が孫尚香です。
207年に孫策と孫権たちの母で、姉の呉夫人は病で危篤となります。呉夫人は、子の孫権に、
「わたしの妹は、おまえにとっては母同然です。
わたしの死後は、妹の呉国太を母としてつかえなさい。」
と死に際に言い残し、亡くなりました。
劉備を一目見て大喜び、娘・孫尚香の婿に
劉備が抑えていた荊州の領土を手に入れようと画策した周瑜は、孫権の妹・孫尚香と劉備との政略結婚をたくらみます。
ところが、この結婚は呉国太が知らない中で内緒で進められ、この結婚を知った呉国太は激怒します。呉国太は、孫権のところにいって、突然大声で泣き叫びます。
孫権「母上、どうなさいましたか?」
呉国太「おまえは、なぜわたしを無視するのです。
わたしの姉は臨終のときに、おまえに何と言いつけたか忘れたのですか?」
驚いた孫権はよく事情を説明して、劉備・孫尚香はずいぶんと年齢差もあったので、呉国太が実際に劉備と会って結婚を判断することとなりました。
翌日、甘露寺で面会します。(婿殿の品定めです!)
呉国太は劉備と対面すると、一目見て大喜びします。
「まことに、娘・孫尚香の婿にふさわしい人物です。」
劉備は合格です。呉国太は、娘・孫尚香との結婚を許します。このとき、甘露寺で劉備は孫権たちから命を狙われていましたが、呉国太は孫権を叱りつけ、難を逃れます。
後日、劉備と孫尚香の婚礼をあげました。