王元姫(オウゲンキ):王朗に「なぜ男に生まれなかったのか!」と嘆かれた才女

王元姫(オウゲンキ)とは?

王元姫オウゲンキは、王粛オウシュクの娘、王朗オウロウの孫娘です。
司馬懿シバイの次男・司馬昭ソバショウの妻となり、晋の初代皇帝となった司馬炎シバエン司馬攸シバユウを生んでいます。

祖父の王朗は「なぜ男に生まれなかったのか!」と嘆く

王元姫の祖父にあたる王朗は、戦場で諸葛亮と舌戦をし、諸葛亮に言い負かされた王朗は、最後にひと声叫ぶと馬から落ちて死んでしまった人です。

その孫娘である王元姫は、八歳のころから「論語」「詩経」を暗唱するなどできた才女でした。

そのため祖父の王朗は、

「わが家を興隆させるのはこの子のはずなのに、なぜ男に生まれなかったのか!」

と、男でなく女に生まれた王元姫を嘆いたといいます。

司馬昭の妻となり、晋の初代皇帝の司馬炎を生む

王元姫は、司馬懿の次男・司馬昭に嫁ぎます。

そして、長男・司馬炎と次男・司馬攸たちを生みました。

司馬昭は二人の息子のうち、後継者にかわいがっていた次男の司馬攸を指名しようとしましたが、側近らの反対もあって、順当に長男である司馬炎を指名しました。

その後、265年に司馬昭が突然亡くなり、司馬炎があとを継ぎます。

あとを継いだ司馬炎は、晋の初代皇帝につきました。